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毎日新聞女性記者58名
2009年6月発売!毎日新聞で連載されていた旅の記事に、浦谷がイラストをつけました♪
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イラスト:浦谷さおり
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関西極楽さぬきうどん

関西のおいしいさぬきうどん屋めぐり
お詫びと訂正 〜京都 さぬき庵(P115)
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    先日発売されました、
    『関西極楽さぬきうどん 前編 ちく玉天ぶっかけなんたることだ』の115ページに掲載されている
    『さぬき庵』さんのきつねうどんの写真が、しっぽくうどんになっておりました。

    『さぬき庵』の大将ご夫婦、並びに関係者の皆様、読者の皆様にご迷惑をおかけしましたことをここにお詫びし、
    訂正させていただきます。
    なお、このブログには当初より正しいものが掲載されています。

    正しいメニュー写真とメニュー名は以下のとおりです。
    さぬき庵のきつねうどん
    きつねうどん(480円)



    さぬき庵のしっぽくうどん
    しっぽくうどん(530円)

    | 京都でさぬきうどん | 11:16 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
    伝統の都で異彩を放つ新星・山元麺蔵(やまもとめんぞう
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      浦「あれですね、京都は粉を感じるモッチリ系の麺が多いですね」
      別「やはりおうどん文化の影響ではないでしょうか」
      浦「大阪に多かった、ニュルニュル洗練麺とかはないんですか?」
      別「京都では難しいのかもしれません。だいたい、モッチリでもすごいことなんです。京風うどんの店だと、箸で持ち上げただけでブツッと切れてしまう麺がほとんどなんですから」
      浦「ええー、そうでしたっけ!? やっぱり大阪や兵庫とはちょっと違うなぁ」
      別「ですが、ふふふ・・・・・・。実は最近1軒登場しました」


      山元麺蔵の外観別府さんがここのところよく通っているというその店は、平安神宮そばにあるうどんの老舗『岡北』の2軒隣。あいだに挟まっている1軒は民家なので、ぱっと見たところうどん屋が2軒並んでいる感じになる。なんと勇気ある立地! と思ったら、大将のおばあちゃん家を改装したのだそうだ。

      別「バレーボールの実業団で活躍していた、かっこいいお兄さんが大将ですよ」
      浦「麺を打つには体育会系の筋力が必要ですからねぇ(笑)」

      山元麺蔵の牛と土ゴボウのおうどん
      別府情報によると、香川では職業訓練でさぬきうどん科というのが存在しているそうな。麺の打ち方、経営の仕方などをひととおり伝授してくれ、修行先の斡旋までしてくれるらしい。

      浦「そりゃすごいっすね! さすが香川、カルチャーショックだ」
      別「高松と丸亀の2ヶ所で開講されていたんですが、現在は丸亀のみになっています。ここの大将は高松で受講した数少ない卒業生のひとりなんです」




      寒い季節に行ったからか京都という土地柄ゆえか、温かいメニューの方が多かったのだが、オススメは絶対なんといっても冷たい麺である。
      『鶏ささみ天ざる(945円)』を注文して待つこと10分ちょっと、やってきた麺を見て思わず歓声をあげてしまった。

      山元麺蔵の鶏ささみ天ざる浦「うっわー! ビッカビカのぬれぬれですやん!!」
      別「すごいでしょう。細麺ですがムッチリとした食感で、新鮮なイカ刺しのようなぬれ感があるんです」

      照明を反射して宝石のように光り輝くその姿。カテゴリ的には洗練麺だが、この細さでこの水分含有率はすごい。ゆでたてしか提供できないはずである。



      別「この店はビールを頼むと、うどんの素揚げを出してくれるんです。塩加減がアテにぴったりですよ」
      夜遅めの時間帯、『山元麺蔵』のカウンターでめがねをかけた人がビール片手にゾゾーッ、ゾゾーッとうどんをすすっていたら、それは間違いなく別府さんです。行った際は要チェック!(笑)



      | 京都でさぬきうどん | 14:35 | comments(2) | trackbacks(7) | - | - |
      ピチピチ地場野菜&味噌おでん・さぬき庵
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        さぬき庵の外観
        住宅街の中、細い川沿いの道にひっそりと『さぬき庵』はあった。

        う「見るからに歴史のありそうな佇まいですねぇ」
        別「20年以上前からですから、かなりの老舗です。香川風に長い串に刺さった、味噌おでんが名物なんですよ」

        店内はカウンターと座敷席のみ。お揃いの布で作られた作務衣とエプロンをパリッと着こなした、いなせな感じのご夫婦が迎えてくれる。
        身内で切り盛りしている店ならではの、気遣いのいらないアットホームな雰囲気。
        大将「この服ね、私の妹が作ってくれるんですわ。ホームページはシカゴにおる娘が作ってくれてます」


        さぬき庵のきつねうどんおでんをつつきながら『きつねうどん(480円)』と、夏季限定の『さぬき冷めん(700円)』を頼んでみた。

        う「すっごい、冷めんにトマトどっさりですやん!」
        別「きゅうりとワカメもどっさり乗ってます・・・・・・あっ」
        う「んん? なんか今、オレンジ色のものが見えませんでした?」
        別「缶詰のミカンを発見(笑) 麺はこの大きな氷の下にひそかに隠れているようです」

        さぬき庵のさぬき冷めん

        しかしそれにしても、このトマトやらきゅうりがうまいうまい!
        麺を食べる前にひとしきり野菜を誉めちぎるのもどうかと思うが、とれたての地場野菜はむちゃくちゃ新鮮でほっぺが落ちるうまさなのだ。鳴門産のワカメも肉厚でシャキシャキ。あまーく炊かれた『きつねうどん』のアゲは、分厚くてデッカイやつが2枚も乗って出てくる。どちらも具材だけで大満足である。


        さぬき庵のおでん麺はというと、さぬきらしい剛麺タイプ。お客さんを待たせないよう、ゆでてから時間が経ってもおいしい麺を作ろうと、大将は日々研究を怠らない。
        今は香川で生産されている小麦粉『さぬきの夢2000』をブレンドして使っている。
        別「なかなか扱いにくい小麦粉だというのが一般的な意見なのですが、うまくブレンドしてあってモッチリ感もあるし、大将の研究熱心さがよくわかりますね」
        長年営業していても、おいしさを求めてチャレンジャー精神を忘れない大将に拍手を送りたい。


        う「どうもあれですね、京都は粉を感じるモッチリ系の麺が多いですね」
        別「やはりおうどん文化の影響ではないでしょうか」
        う「大阪に多かった、ニュルニュル洗練麺とかはないんですか?」
        別「京都では難しいのかもしれません。だいたい、モッチリでもすごいことなんです。京風うどんの店だと、箸で持ち上げただけでブツッと切れてしまう麺がほとんどなんですから」
        う「ええー、そうでしたっけ!? やっぱり大阪や兵庫とはちょっと違うなぁ」
        別「それに、これで紹介する店は終わりです(笑)」
        う「少なっ!」




        | 京都でさぬきうどん | 17:11 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |
        香川の日常ド真ん中・いきいきうどん 烏丸御池店
        0
          いきいきうどんの看板
          う「不毛の地とか言いながら、京都もなかなか面白いじゃないですか」
          別「当たり前です、お勧めの店だけチョイスしてるんですから」
          う「そりゃ失礼しました(笑)」
          別「でももう、それほど引き出しがないんですよ・・・・・・」

          そんな話をしながら、香川の『いきいきうどん』直営店である烏丸御池店へ向かった。京都では一番大型の大衆セルフである。


          いきいきうどんのダシサーバー毎日、香川の宮武讃岐製麺所から届けられた麺生地を使用しているそうで、てんぷらや惣菜もかなりの充実ぶり。ダシサーバーがあり、かけうどん系のメニューを頼むと自分でダシを注ぐ方式。

          別「この店の味は、香川にあるセルフのド真ん中だと私は思っています。たまに無性にここのうどんが食べたくなるのは、そのせいかもしれません」
          う「どういうことですか」
          別「香川には約900軒もうどん屋があるんです。その中にはもちろん、当たりもあればハズレもある」


          いきいきうどんのごまだれうどんう「そりゃそうでしょうね」
          別「手当たり次第に店に入った場合は、どちらかというとハズレの方が多いです。当たりの確率だけで言えば、関西の方がずっと上ではないかと」
          う「げげっ、そうなんですか!?」
          別「うどん文化があまりに根付いていて、味うんぬんをとやかく言わないお客さんが多いですから。それに、どんなうどんでも慣れるとおいしいものです」
          う「なんじゃそりゃ(笑)」

          いきいきうどんの黒胡麻カレーうどん
          別「数百軒のうどん屋を食べ歩いた経験から言って、この『いきいきうどん』は平均点を取れる大事な1軒です。気張らず毎日食べられる、日常うどんと言えます」

          う「ふぅん、そんなもんですかねぇ・・・・・・」

          別府さんの言う”ド真ん中うどん”、お試しになりたい方はぜひ。



          | 京都でさぬきうどん | 17:29 | comments(0) | trackbacks(2) | - | - |
          薬草と、ロハスとうどん・麺の旅歌(めんのたびうた)
          0
            麺の旅歌の裏庭のれん
            ※2006年12月25日より、長期休暇に入られます。ご注意ください。
            う「わはは! もしかしてあそこですか?」

            別「そうです、あのモジャモジャと木が生い茂った庭の物干しに掛けられた、のれんが目印です」

            ※イラスト:裏庭ののれん(ルミコばあちゃんにもらった)


            麺の旅歌の外観阪急京都線の東向日駅から商店街を抜け、トボトボ住宅街を歩いていると、おかしなところに「手打うどん」を書かれたのれんが見えてくる。
            カーブになっているその道沿いに進んで、左側を注意深く探しているときっと発見できるのではないだろうかという場所に『麺の旅歌』はある。

            う「大阪の『どとう ぜにや』に続き、めでたく民家うどん第2号に認定です!」
            別「はい、どこから見ても立派な民家です」


            引き戸を開けて店内に入ると、人懐っこい笑顔のご夫婦とおばあちゃんが奥にある厨房で開店準備中だった。
            店いっぱいに力強く干しシイタケの匂いが漂っている。

            う「田舎風のダシみたいですね」
            別「醤油しか置いていない香川の『池上』で修行されたみたいですから、ダシは独自の味なんでしょう」
            う「え、ルミコばあちゃんの所ですか!? そしたら兵庫の『がいな製麺所』と兄弟弟子になりますやん」
            別「数多いお弟子さんの中でも、なんとこちらが一番弟子だそうですよ」

            裏庭ののれんは、ルミコばあちゃんが生まれて初めて四国から出て京都まで来てくれたときに、オープン祝いとして贈られたものなのだそうだ。ついでに、店にある神棚に飾ってあるお茶目な猫の置物もばあちゃんからのプレゼント。


            麺の旅歌のかき揚げうどん大将「普段は夫婦で薬草屋をやっているんです。あちこちを旅して見つけた自然のものから、本当に体にいいものだけを作る。ロハスっちゅうやつです
            う「薬草屋さんが、またなんでうどん作りを?」
            大将「かれこれ10年前になるかな。四国を旅しているときに『池上』のうどんを食べて、あまりの旨さに衝撃を受けてね。最近の子供はハンバーガーとかジャンクフードばかり好むけども、こういう、日本に昔からある滋味あふれる物を食べなあかんのちゃうかと。それで頼み込んで修行させてもらったんですわ」
            奥さん「おかげさんで、近所の小学校でうちの『ぶっかけうどん(450円)』がブームになってるそうなんですよ」
            う「小学校でブームに!?(笑)」
            奥さん「もう食べたか、食べてないかって競ってくれているみたいです。ほんとにうれしいことです」


            麺の旅歌のブッカケうどん(冷)『池上』で修行した人らしいガッシリした太麺は、少しねじれていて表面にブツブツと小麦粉が見える田舎の味。
            これに甘いシイタケ風味のダシを合わせて食べるのだから、田舎度はかなりのものである。

            う「う〜ん、ロハス〜」
            別「ぶっかけ類にトッピングされた干しシイタケの甘煮、サツマイモの入った大きなかき揚げ。田舎のお母さんが作る、おいしくて懐かしいうどんという感じです」
            う「この麺の素朴さ、なんだかうれしくなっちゃいますねぇ。心がホクホクします」
            別「行くたびにどんどん麺が良くなっているとある筋から聞いていましたが、これほどとは思いませんでした」

            平日は薬草屋業のため、土日だけの営業。ご注意を。
            う「あ、あと、トイレは厨房に入ってご自宅に上がりこんでお借りするので、ひと声かけた方がよろしいかと思います」




            | 京都でさぬきうどん | 18:11 | comments(2) | trackbacks(9) | - | - |
            風情をまとった個人セルフ・中野屋(なかのや) 京都店
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              中野屋までの道のり嵐山電鉄に乗ってのんびりガタゴト揺られ、竜安寺駅で降りる。
              車内で精算。駅には改札がない。

              う「のどかですねぇ〜。私、とっても小旅行気分です」
              別「さぁ、こっちです」
              う「そこから駅を出るんですか!? うわぁ、たまらん」

              ホームの端にある小さな階段を下りると、民家の軒先や洗濯物が並ぶ細い路地につながっているのだ。道幅約1メートル、すぐ横に線路が走っている。ここを抜けて、左に曲がるとすぐに『中野屋』が見えてきた。



              別「京都では数少ないさぬきうどん店の中でも、さらに珍しい個人セルフなんです。私も数年ぶりに来ましたが、すっかり風景に溶け込んで、いい雰囲気になってきましたね」

              愛媛の松山出身のマスターと京都出身のママさんご夫婦は、店をオープンする前、長い間高松に住んでいたのだそうだ。
              ママ「そのとき『中野屋』さんとご縁があって、『中野うどん学校』でうどん打ちの講師をさせてもらってたんです」
              う「先生をされてたんですか!」
              ママ「その後京都に戻ることになって、屋号をいただいて」



              中野屋の外観大学が近いせいもあり、店内は学生とおぼしき若者でいっぱいだった。それもそのはず、『かけうどん(並180円)』と、セルフならではのうれしい安さ。それぞれのメニューには並(1玉)、大(2玉)、3(3玉)、4(4玉)の値段設定があって、常に飢えた男子学生にはありがたい店である。

              別「ひとこと言わせてもらいますと、男子学生が常に飢えている、というのは勝手な思い込みです」
              う「別府さんは違うかったんですか」
              別「私は大学時代からうどん代と交通費だけは惜しみませんでした」
              う「それは、あなたがうどんマニアで鉄道マニアなだけです」


              おなじみ、おでんやてんぷら、ごはん類のオプションの他に、この店にはさまざまなトッピングが用意されている。変り種は『チーズ(100円)』、『ピリ辛薬味(50円)』。ちなみに釜あげ麺にピリ辛薬味と特製ダレをかけて食べる『ピリ釜うどん(並280円)』なんかはファンが多いらしい。

              中野屋の冷やしうどん別「あっ、冷やしうどんがあるじゃないですか! 浦谷さん、知ってますか?」

              う「ざるうどんとは違うんですか」
              別「ガラスの器に氷を浮かべた水を張って、そこに麺を入れたやつです。つけダシで食べます」
              う「まんま、そうめんですやん」
              別「そうめんと違ってうどんは太いですからね。氷で締められた麺がこう、キュッと硬くなって。時間が経てば経つほどどんどん硬くなっていくんです」
              う「それってめっちゃ食べにくそうですね」
              別「それはそれで、夏の風物詩的な冷やしうどんならではのおいしさがあるんですよ。ああ食べたい!」

              別府さんの言うとおり、『冷やしうどん(並280円)』は見た目も涼やかなガラスのそうめん鉢に入って出てきた。大きな氷が浮かべられた水の中で泳ぐ、キンキンに冷えてガシッとミシッとした麺。
              うどんの味を楽しむにはちょっと硬くなりすぎかもしれないが、なんとなく郷愁を誘うメニューだ。

              別「個人的な意見としては、ゆで置きの麺を使うとおいしいです」
              う「上級者向きの発言ですね・・・・・・。でも、結構この硬さがクセになるかも」
              クニクニと冷たさを噛みしめて飲み込んだときの、胃の感じが気持ちよかったりする。暑い夏にはそうめんよりこっちの方が、体がクールダウンしそうだ。
              別「まぁたぶん、そんな理由ではなくて、香川では“そこにうどん玉があったから”できたメニューなんだと思います。暑いし氷入れとけー! みたいな(笑)

              中野屋のひやひや『ひやひや(並180円)』から『たらいうどん(6玉分840円)』まであって、香川セルフもびっくりの充実したさぬきっぷり。そのメニューを、あえて特徴を抑えた基本に忠実なコシ麺に関西風のダシで提供している。お昼にガツガツおなかいっぱい食べたい、そんなうどんである。おでんもウマイ。

              ママ「私がもともと京都の人間やから、京都人の味覚はわかるんです。そやから麺はちょっぴり細めに、ダシもいりこを使いたいところやけど、昆布とかつおで。そうやって味を調整してきたから、オープンして4年、ずっとかわいがってもらえてるんやと思います」



              | 京都でさぬきうどん | 16:53 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
              イントロダクション
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                別「京都に住んでいる私としては非常に言いにくいことなんですが、実は京都は、さぬきうどん不毛の地なんです」

                う「は? どういうことですか」
                別「せっかくおいしい店ができても、すぐにつぶれてしまう。どうにも流行らないというか」

                う「大阪や兵庫ではあれだけ受け入れられているのに?」
                別「京都は独自のおうどん文化があるので、なかなか馴染めないみたいです」
                う「おうどん文化・・・・・・。ははぁ、なんとなくわかる気がします」

                別「きつねうどんに代表される甘めのおダシがしゅんだ、ぼってりと柔らかい麺こそが京都のうどんだ! というような、うまく言えませんが、プライドがあるんです」
                う「さぬきうどんとは対極にありますが、あれもおいしいんですよね〜」
                別「だから街の規模に比較して、さぬきうどん店は極端に少ないんです。残念ながら」



                | 京都でさぬきうどん | 11:52 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                たなか3
                0
                  ふふふ、もう、絶対おいしいに決まってるよこの麺。ツヤ肌でとても美人なのだ。私は筋肉ムキムキ系のがっしりマッチョ君より、たおやかで凛とした美人のお姉さんの方が好みなのである。

                  やっぱりまずはぶっかけから、ズルズルズルッと。

                  おおっ、こりゃ抜群! 軽やかでのびやかでしっとりしている。非常によくできた麺ですなぁ。うまいうまい。別府さんもうんうん、とうなずきながら3杯平らげている。
                  平らげた丼

                  大将「どうですか? 最近、麺の加水率(※どこかで説明)を上げたんですよ。粉も変えて」
                  別「いや、よくできてますよ。おいしいです。粉は○○(銘柄)ですか。いい粉使ってますねー」
                  大将「実はこれまでは関西の製粉会社の〜を使ってたんですが、どうも品質の安定が・・・・・・」

                  (粉と配合についてのマニアックな話が延々続くため中略)

                  大将「で、現在はこの粉でこの加水率で、こういう延ばし方でやってるんですよ」
                  別「それは挑戦的な!」
                  大将「ただこの麺、すぐに味が変わるので茹でおきが全くできないんです。お客さんをお待たせしちゃうことが多いからほんと申し訳なくって」

                  大将は日々、実験と調査をくり返して今の麺にたどり着いたが、まだまだ進化の途中だと言う。ほんでもって麺について語りだすと止まらない。ほとばしる情熱ってやつである。

                  隣でちんぷんかんぷんながらも聞いていると、うどん屋のおやじ(といっても結構若い)じゃなくて、理系の研究者かと思えてきた。そのうち冷水で茹でられる麺とか、生きた魚みたいに口の中で暴れまくる麺とか作り出しそうな勢いではないか。
                  どうりで研究肌どうし、別府さんとも息がぴったりである。


                  そんな二人を横目で見ながらカレーうどんをすすってみた。オリジナルスパイスとうたうだけあり何か経験のない風味がふわっと漂う。ちょっとクセになりそうな味だ。
                  でもそれよりも大将の話を聞いたあとだったので、「そんな綿密に計算されて作られた苦労の結晶を、私ってば数分時間がたって伸びたころに口にしちゃったのね」という自責の念にさいなまれる。

                  うまいうどんは、もたもたせずに出来立てを食べなきゃいかん! に尽きる。
                  | 京都でさぬきうどん | 17:47 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |
                  たなか2
                  0
                    別「うん、だから待ち合わせはこの時間だったんですよーぅ。帰りもバスがあんまりないので、時間見ながら店を出ましょうね!」
                    う「別府さん、なにやらバスが走っていないことにテンション上がってませんか・・・・・・?

                    車中の人もまばらになってきた30分後、国道307号線沿いの「大宮道」と「贅田」のバス停のちょうど真ん中くらいに「たなか」はあった。
                    ちなみに贅田は‘ねた’と読む。

                    別「あ、あれがそうです」
                    広い駐車場の向こうに小さなプレハブが見えるが、あの掘っ立て小屋が店らしい。店の裏は一面の茶畑。
                    う「うわ〜、ええ雰囲気ですねぇ。で、店の名前なんでしたっけ?」
                    別「たなか、です」
                    う「読めんな。だって看板の最後の文字、間違いなく‘う’ですやん。他の文字は、ん〜、ハングルか?」

                    ※イラスト・たなかの看板と店構え(こんな辺鄙な場所になぜ?とよく聞かれるが、理由が何もなかったので、茶畑があるところは水がおいしいから、ということに別府さんが決めたそうだ)


                    手慣れた様子で別府さんが引き戸を開ける。
                    大将「いらっしゃいませー! あ、別府さん! 毎度どうもありがとうございますー」
                    別「大将、店名のあの文字の由来ってなんでしたっけ?」

                    あの文字は変体仮名(へんたいかな)といって、昔使われていた平仮名なのだそうな。明治以前の日本にはひとつの音(例えば‘あ’)に数種類の平仮名があってわかりにくかったので、あるとき1音=1文字に整理された。その1文字に選ばれず一般的に見かけなくなった文字を変体仮名というらしい。

                    ※イラスト・そばの変体仮名(これやったら読める)

                    大将「書道でもやっている人でないと、変体仮名なんて読めないですからねー。読めない文字を店名にするなんて、とよく言われますが、そのおかげで逆に覚えてもらえてるみたいです」
                    店の向かいにあるローソンで「あの店何の店?」と聞くお客さんがあまりに多くて、パートのおばちゃんが聞きにきたこともあったそうな。

                    この立地の上に、読めない店名。
                    カウンターでメニューと玉の大中小および特大を選んで注文し、自分でてんぷらなどを取るセミセルフ方式。
                    本場のさぬきうどんめぐりを彷彿とさせる要素が満載だ。うむむ、これは楽しい! 
                    私のボルテージは最高潮に達そうとしていた。

                    ※イラスト・店内間取り図

                    しょっぱなから2杯食べる気満々だったので、一番人気の「ぶっかけ」の小(280円)とオリジナルスパイスで作ったというカレーうどんの小(440円)を頼んでてんぷらエリアへ。えび天(150円)以外は全部60円と喜ばしいお値段。

                    う「ほぅ。目玉焼きがありますね」
                    と言いながら普通にかきあげを取る。
                    別「珍しいですよね。たぶん香川にもないと思いますねぇ」
                    とか返しながら別府さんも普通にかぼちゃ天を取っていた。
                    期待感が高いので、微妙な冒険をする気にはなれん。だっててんぷらの方がうどんに合うもん。
                    | 京都でさぬきうどん | 13:48 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
                    たなか
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                      ※2006年12月で現在の店舗は閉店、移転されるそうです。ご注意ください。
                      たなかのカレーうどん大阪のさぬきうどん屋を数軒まわって、正直、私はちょっと不完全燃焼気味であった。

                      う「別府さん〜、なんかこう、もっとワクワクするような店ってないですかね」
                      別「ワクワク、ですか」
                      う「大阪にある店って、確かにめちゃおいしいんですけどね。いやほんま、文句ナシなんですけど。でも、どの店も普通にちゃんと食べられてしまうのが拍子抜けというか」
                      別「ああ、そうですね。香川に行ったときみたいな刺激が欲しい?」
                      う「すんごいド田舎の民家の路地入って、うろうろ迷ってやっと控えめなのれんをみつけたときの感激とか、米屋の出すうどんがバカみたいにウマかったりとか」
                      別「注文の仕方がさっぱりわからなかったりとか、いつ行っても閉まってるとか」
                      う「そうそう! そういう店を欲するのってダメ? 関西じゃ無理なんかなー」
                      別「ふっふっふ、ありますよ。そしたらとっておきの1軒、出しちゃいましょうか

                      ところで別府さんが最初にさぬきうどんの世界で有名になったきっかけは、「香川のどんな田舎にある店でも車を使わず、できる限り公共の交通機関を使って行く」という香川出身の人なら絶対やらない無謀な計画をやってのけたことだった。
                      時刻表とにらめっこしながらスケジュールを組み、めぼしい交通機関が周辺にない場合は1時間でも歩く。このマニアックで酔狂な試みが「さぬきうどんブームの火付け役」麺通団団長の田尾さんに取り上げられ、一躍別府さんはスターダムにのし上がったのだ(あくまでさぬきうどんの世界で)。
                      もともとそういう志向の持ち主なのだから、私の不完全燃焼理由もすんなり見破られて当然かもしれない。



                      JR宇治駅で待ち合わせた。
                      数日前から店の住所を教えてもらっていたのでネットで調べたのだが、表示された地図を思いっきり広域にして、やっとこさ宇治駅が現れたときには目的地はもうどこなのかわからないくらい小さくなっていた。
                      要するに地図上の店周辺の印象は「な〜んにもないところ」だ。
                      これは確かに期待できそうな立地、待ち合わせ前からワクワクである。


                      別「そしたらこれからバスに乗りますねー。えっと、30分くらいかかったかな?」
                      う「んがっ、べ、別府さん! このバスの時刻表ヤバイですよ」

                      京阪宇治バス180もしくは180B系統、維中前行きは、平日9時〜14時台と19時〜21時台は1時間に2本、8時と15時と22時台は1時間に1本、なんと16〜18時台には全く走っていないという超ローカルモードな路線だった。
                      | 京都でさぬきうどん | 17:17 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |