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毎日新聞女性記者58名
2009年6月発売!毎日新聞で連載されていた旅の記事に、浦谷がイラストをつけました♪
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イラスト:浦谷さおり
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関西極楽さぬきうどん

関西のおいしいさぬきうどん屋めぐり
めっちゃ熱いぞカリカリてんぷら・初次郎(はつじろう)
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    初次郎の外観奈良駅から1dayチケットの使えるバスに乗り、大安寺のバス停から数分歩く。今日めぐった中では一番わかりにくい立地、細い路地を入ったところに店はあった。
    夕方の中途半端な時間だからか、店の入り口でガタイのいいスキンヘッドの親父がのんびりとバイクの手入れをしている。

    「ああ、いらっしゃい」

    渋い顔でつぶやき、バイクはそのままに、手を拭きながら店の中へ入っていってしまった。

    う「やっぱり、あれが大将ですか」
    別「男らしくてかっこいいですよね」
    う「ええ、ちょっとドスの利いた感じがなんとも」
    別「ニックネームは“やっさん”だそうですよ」
    う「・・・・・・笑うとこ? ここ」
    別「はい、笑うとこです(笑)」

    店に足を踏み入れると、さきほどの大将より数段若くて、同じようにガタイのいいスキンヘッドのお兄さんが出てきた。
    う「・・・・・・360度どこから見ても、あきらかに親子ですね」
    別「似すぎです(笑)」


    初次郎のぶっかけうどん2軒目の『伊賀』と同様、ものすごくメニュー数が多い。カウンターに沿ってずらっと一面にメニューが書かれていて、読むだけでもひと苦労である。

    う「んん? ぶっかけうどんが1300円!?」
    別「温ぶっかけうどんは650円と書かれていますから、不思議な値段設定ですね。いったい何がトッピングされているんでしょう」

    そういったメニューは頼まずにおれない別府さんが『ぶっかけうどん』、私は『冷や天おろし(900円)』にした。客が私たちしかいなかったからか、麺をゆでている待ち時間に大将が声をかけてくれる。

    大将「おたくら、どこから来はったんや」
    雀「大阪と京都と、え〜と私は出身が香川なんやけど」
    大将「香川かいな! 香川のいろんな店で働いてたから、よく知ってるで」
    雀「そうなんですか! なんていう店?」

    雀さんは持ち前の軽やかなトークで、こんな風にどこのうどん屋ともすぐ仲良くなってしまう。大将も最初の印象と違ってずいぶん達者な語り口で、後で聞いたら初めて来たお客さんにはすぐに話しかけるようだった。私たち残りの4人はご両人のテンポよい会話のキャッチボールに「ほお〜」とか「へえ〜」とか相槌を打ちながらうどんを待つ。

    話の内容からすると、大将がスキンヘッドなのは髪の毛がうどんに入るのが許せないからだそうだ。一緒にバイクでツーリングに行くという息子もその理由でスキンヘッドなのだとしたら、こんな衛生的なうどん屋はなかなか他にない。


    初次郎の冷や天おろし揚げたてすぎるくらい揚げたてのえび天を乗せて『冷や天おろし』がやってきた。
    なんと、ダシに浸かってジュージューと音を立てているではないか!
    この音、鼻腔をくすぐるこの匂い。
    こりゃたまらん!


    谷口(妻)「うわっ、それすごいねぇ!」
    う「こんな音のするうどんは初めて見ました! すんごい熱そうなんですけど」
    別「私のぶっかけにも思いっきりてんぷらが乗ってます。さらに大きな音を立ててますよ(笑)」

    カッリカリに揚がったてんぷらはものすごいインパクトを放っていて、激烈に旨い。いっぱいメニューがあるが、せめてひとつはてんぷら系を頼むべきだと思われる。
    麺は少々細めでなめらか、筋が通っていながら絶妙のやわらかさに仕上がっている。他に『生じょうゆうどん(600円)』や『にしん甘露煮うどん(850円)』なんかを頼んだのだが、全てにネギが大量にかかっていた。

    別「さすが奈良の有名店、麺の内部はしっかりした歯応えなのに口当たりをやわらかく、うまく調整してありますね」
    雀「これやったらさぬきうどんに慣れてない人でも抵抗なく食べられそうやわな」
    う「さぬきうどんとしても抜群です」



    | 奈良でさぬきうどん | 14:04 | comments(2) | trackbacks(1) | - | - |
    大阪ベッドタウンの心意気・伊賀(いが)
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      伊賀の外観
      次は近鉄生駒駅を降りてすぐ、生駒ケーブルへの連絡ビルにある『伊賀』へ。

      う「めちゃくちゃメニュー多いなぁ、わけがわからんくらい」
      別「場所柄か、セットメニューのバリエーションがすごいですね」
      谷口(妻)「どうしよう、こんなん迷ってまうわ」
      谷口(夫)「う〜ん、困った」




      伊賀の蒸し鶏の胡麻だれぶっかけうどんせっかく人数が多いのだからバランス良く違うものを頼みたいところだが、“本日のおすすめ”やら“サービスセット”、“店長おすすめの一品”、セットによっては麺が冷と温から選べたりして、どれがいいのかさっぱり判定がつかない。入り口の前で立ち尽くす5人であった。

      う「どうでもええことですけど、ここでアルバイトしたら覚えるまでが大変でしょうね」
      谷口(妻)「うん、きっと初日は半泣きやわ(笑)」

      大阪の『三ツ島更科』に引けを取らないメニュー数である。統率を取るのはあきらめ、おのおの食べたいものを頼むことにして店に入った。


      伊賀の三食ぶっかけうどんたっぷりと時間をかけて私が選んだ『三食ぶっかけうどん(880円)』は、3パターン(えび天、山かけ、なめこおろし/日によって変更あり)の小さなうどんがセットになっている。えび天うどんを温かいダシのやつにしてもらったので、ひとりでいろんな味を楽しみたい欲張りさんにはもってこいのメニューだ。

      別「今どき“欲張りさんにはもってこい”って、懐かしい響きですよね」
      う「私も自分自身に赤面中なんですからツッコまんといてください」

      気を取り直して、右端の『なめこおろし』から順に食べてみた。
      う「あっ! これはなんと! こんなところでこの麺とは!」
      別「ふむ。ちょっと細め、ニュルニュルグニュグニュとなめらかに口の中を滑っていく」
      う「ここのところご無沙汰だったこの食感、大阪洗練麺ではないですか!」

      ムニュムニュモニモニしているうちに、さらっと平らげられてしまう。冷たいのがよく似合う、しなやかコシの麺だ。
      別「奈良は大阪への通勤圏内ですし、ベッドタウンの役割も果たしていますから、大阪文化の影響をいち早く受けるのかもしれません」

      伊賀のきつねうどん大将の伊賀さんは大阪本町に古くからある有名食堂『味万(あじまん)』で長い間勤めていたのだそうな。うどんが好きで好きで、手打ちうどんの店をやりたくて始めたのがこの店。

      別「たしか『味万』は大阪うどんだったはずですが、ここはさぬきですね」
      大将「いや、特にさぬきにこだわってるわけじゃないんですよ。手打ちで、注文後に麺をゆで始めるというだけで」
      う「さぬきうどんの本で紹介してもよござんすか」
      大将「はぁ、よござんす」



      | 奈良でさぬきうどん | 12:49 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
      和風庭園を愛でながら・喜楽庵(きらくあん)
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        喜楽庵の外観
        う「わぁ、いい店ですやん! 門構えからして料亭みたい」
        谷口(妻)「ほんま、これうどん屋なん?」

        近鉄菖蒲池から徒歩3分、純和風の小さな1軒家。
        低い木製の門を抜け、左右に植えられた緑の匂いを嗅ぎながら飛び石の上を渡っていく。門付近に出されていたメニュー表がなかったら、入る前につい財布の中身を確かめてしまいそうな風格の店だ。


        店内は細長い造りになっていて、麺打ち場、カウンター席、一番奥のテーブル席へと続く。大人数の私たちは、全面ガラスの窓から見える庭が美しいテーブル席へ案内された。

        喜楽庵のきつねうどん
        う「なんか、ええんでしょうか。こんないい席に座らせてもらって」
        谷口(妻)「うちら浮いてない? 大丈夫?」
        雀「だーいじょうぶ、何回も来てるけど全然気の張らへん店やで」
        別「あ、そうそう、今回の奈良ツアーで選んだ店も、雀さんに相談したんですよ」
        う「雀さんてばほんま、どこでも知ってますねぇ・・・・・・感心するというか、呆れるというか」
        雀「何度も言うようやけど仕事のついでやからな。たいしたことやあらへん」
        う「ほぉー、都合のいい営業先いっぱい持ってるんですねぇー」
        谷口(夫)「ほんまほんま」
        谷口(妻)「ほんまになぁ」

        雀さんのブログは、某有名検索サイトで紹介されるほど充実している。そりゃネタに困らないはずである、1ヶ月に何十軒もうどん屋に行っているのだ。

        谷口(夫)「営業のあいまに2〜3軒ハシゴとかね」
        別「どこよりも新店情報は早いですし」
        う「だいたい、どこのうどん屋にも雀さんの名刺が置いてあるんですけど。なんでうどん屋に名刺配ってるんですか」
        雀「なんやねん、みんなして。そんな責めんといてくれ〜!(笑)」


        喜楽庵の釜玉うどん雀さんイジメがひと段落した頃、うどんが運ばれてきた。
        太くはないがしっかりとコシの強い麺。釜揚げ麺がオススメらしく、『しょうゆうどん(650円)』を頼んでも黙っていると温かい釜揚げ麺が出てくる。
        全員バラバラの注文で、私は『釜玉うどん(700円)』を頼んだ。

        う「ひゃー、見て見て! 枡に入ってきました〜」
        谷口(妻)「あれま、これまた風雅な」

        全卵の乗った、湯気のあがる釜揚げ麺。お盆の上にはレンゲが添えられている。
        別「釜揚げにレンゲは珍しいですね、なんででしょう?」
        う「さあ? 必要なさそうですけど」

        薬味を入れてずずずずーっ。んまいっ! 
        釜揚げでも喉越しが非常によい麺だ。ダシは関西風。
        陶器に入っているより木製の枡の方が冷めにくい気がする。うまい具合に蒸気を吸うのか、最後まで麺がぶよぶよにならない。

        別「なるほど、釜揚げ麺にはぴったりの器かもしれません」
        う「でもね、枡だと手に持ちにくいんです」
        別「ああ、それでレンゲがあるんですよ!」
        う「ええ?」
        別「釜玉うどんはどうしても器の底にダシのからんだ玉子が残るでしょう? あれを食べきらないともったいないじゃないですか。このレンゲは、残った玉子をすくうために付いてるんですよ」
        大将に確認したわけではないが、きっとそういうわけでレンゲが付いているのである。

        悩むといつも『きつねうどん』を注文するアゲ好きの谷口(妻)いわく、ここのアゲはものすごく肉厚でおいしいとのこと。丼の縁いっぱいまで入った、黄金色に輝くダシをたっぷり吸わせるとさらにウットリ幸せの味。

        谷口(妻)「窓から陽が射し込んで、おつゆがキラキラ光ってきれいやわ。ええねぇ、この店」

        う「ほんまにねぇ」



        | 奈良でさぬきうどん | 19:11 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
        乗り放題チケットで行く奈良ツアー
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          いつものように電車で移動していると、別府さんからチラシを1枚手渡された。

          う「奈良・斑鳩(いかるが)1dayチケット。なんですかこれ」
          別「だいぶ前から目をつけていたのに、奈良に行く用事が見当たらず困ってたんです。ちょうど良かった。これで奈良ツアーに行きましょう!

          関西の私鉄・地下鉄沿線から、近鉄と奈良交通バスの各指定区間が乗り放題というチケットである。ちなみにキャッチコピーは「歴史散策に便利な1枚」。コピーライターもうどんめぐりに使われるとは夢にも思っていないに違いない。

          う「要するにこのチケットが使いたいだけでしょう、この鉄道マニアめ」
          別「これでけっこういろんな店に行けるはずです、絶対お得なんです」
          う「わかりました・・・・・・」

          気圧されるように決定したわりには人が集まり、滋賀ツアーの際ナビゲーターをしてもらった谷口夫妻と、和歌山ツアーに連れていってくれた雀さん、総勢5人での奈良ツアーとなった。

          正直、5人も集まるんやったらレンタカーの方が安かったかもしれん。でも、ここまで来てやっと私もわかってきたのだ。うどんめぐりツアーの醍醐味はただうどん屋をめぐるだけではなく、レジャーとしてその道中、プロセスを楽しむことなのだと。
          それぞれのうどん屋の個性を楽しむためには、うどん屋とうどん屋のあいだの腹ごなしの散歩、腹ごなしのスイーツやラーメンが非常に重要な役割を担っているのである。

          う「あんまり書いていませんが、ほぼ毎回うどんめぐりの間に喫茶店でパフェやケーキを食べるんですよね。最初はなんでそんなことするのか、私にゃ全くわかりませんでしたが」
          別「浦谷さんもずいぶん慣れてきましたよね」
          う「ラーメンはともかく、口直しのスイーツは必要不可欠です
          別「うどんマニアへの道を1歩1歩、着実に歩んでいる浦谷さんの姿は頼もしくさえあります」
          う「いいんだか、悪いんだか・・・・・・」



          | 奈良でさぬきうどん | 15:09 | comments(6) | trackbacks(1) | - | - |