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毎日新聞女性記者58名
2009年6月発売!毎日新聞で連載されていた旅の記事に、浦谷がイラストをつけました♪
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イラスト:浦谷さおり
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関西極楽さぬきうどん

関西のおいしいさぬきうどん屋めぐり
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外見にひるむな!・二八うどんぴすぷ(R)
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    ぴすぷ外観う「・・・・・・なんすか、ここ」
    別「あはは、もちろんうどん屋です。このあいだ、たけちゃんに連れて来てもらったんですよ」
    う「ぴ、ぴすぷ? なんか店の奥で小さ〜い椅子に腰かけたゴツイ兄やんが、さっきからこっち睨んでるんですけど
    別「あ、あれ、大将ですね」
    う「うわ〜・・・・・・」

    ぴすぷ店内なんと言ったらいいのか、例えば神戸元町の古いオフィスビルの何階かにひっそり入っている古着屋みたいな、ちょっと怪しげで入りづらいんだけど気になる感じ。
    トタンやベニヤ板に手書きで書かれた看板、店内にはアンティークの小物と壁一面の古いレコード、小学校の机と椅子。
    元町の古着屋の場合はそこに70〜80年代ファッションを着こなしたスレンダーな店員さんがいるわけだが、この店は上下ジャージで頭に白タオルを巻いた喧嘩上等!的な迫力あるゴツイ兄やんがお待ちになっていらっしゃるのである。

    う「たけちゃんて本当に交友範囲が広いですねぇ」
    別「まぁまぁ、まずは入りましょうよ」
    ※イラスト:10円キャッシュバックの看板、店名(ちなみに登録商標済みです)


    引き戸を開けて店に入ると、大将が大きな体を俊敏に浮かせてペコリとお辞儀をした。
    大将「どうもいらっしゃいませー。あっ、やっぱり。釜たけさんと一緒に来られた方ですね! これはどうも、ほんまありがとうございますー」
    ※イラスト:寺田くん

    見た目とあまりにギャップのある礼儀正しさにズッコケそうになる気持ちを抑えながらも、ちょうど他にお客さんがいなかったので、ひとしきり話を聞いてからうどんを作ってもらうことにした。

    大将の寺田くんの自宅も兼ねているこの店の開店には、なんとも泣けるエピソードがある。少し前まで寝たきりのおばあちゃんがいて、介護のためなかなか働きに出られなかった寺田くん。でも働かねば食べていけぬ。
    「自宅で商売をやれば、2階で寝ているばぁちゃんの面倒もすぐに見に行ける」と考え、資金をかけずなるべく手作りで改装して、小学校で余っていた机と椅子を譲り受け、うどん屋を始めたという。

    う「なんとまぁ、ええ話やなぁ〜(涙)。寺田くん、ギャップありすぎやで」
    寺田くん「ほんまにねぇ、こう見えてええ人でしょ〜」
    う「自分で言うな!(笑)」
    ま、今は朝まで飲み歩いていて店を開けられない日もたまにあるということだから、見た目どおりというか、ええ話も帳消しである。


    ぴすぷの釜あげ釜あげ(650円)とカレーうどん(750円)を注文したら、寺田くんは厨房奥の打ち台へと向かっていった。
    オープン当初は「うどんのおいしさなんてよくわからなかった」というが、もともとこの商売が向いていたのだろう、どんどん改良を重ねて現在は注文が通ってから生地をのばして切るほどのこだわりようだ。

    別「研究熱心で、かなり面白いうどんを出す、とたけちゃんのお墨付きですよ」


    ぴすぷのカレーうどん約20分後に出来上がってきた2品は、確かに両方とも風変わりであった。
    香りからして個性的な釜あげのダシはプレーン(そのまま)と卵入りの2種類。麺には全粒粉を混ぜ込んでいるらしく、少し茶色くて細く、きっちり角が立っている。
    カレーうどんはあげとチーズ入りで、さらに卵黄と生クリームがトッピングされている。


    う「うひゃ〜、これはまた、どんな味か興味をそそられる見た目ですねぇ」
    別「そうでしょう。実は私は、こういうチャレンジ精神にあふれるうどんが大好きなんです」
    寺田くん「このあいだ来てもらったときから、またちょっといろいろ変えたんです。試してみてください」

    まずは釜あげのダシ(プレーン)をすすってみた。ふむ、前半に不思議な味が広がる・・・・・・。なんの味だろう? と思いながら、薬味のネギ、しょうが、大根おろし、ゴマを入れてみた。

    う「あれ? なんで??? うどんのつけダシの味になった!」
    寺田くん「そんなに変わった味でしたか? おかしいな、特に変わったことはしてないんだけど」
    う「なにでダシ取ってるの?」
    寺田くん「え〜と、昆布、干しえび、にぼし、しいたけ、削り節、めじか、さば、むろあじ、カツオ、うるめ、まぐろ・・・・・・」
    う「複雑すぎるわ!」

    しかし、特筆すべきは薬味を入れた後の劇的な味の変化である。にゅるにゅるぐにゅぐにゅした、細いのにしっかり噛みごたえのある麺とあわせると、さらにクセになりそうな風味がでる。
    寺田くんが酒好きなこともあって、店にはすごい種類の焼酎。飲みに来るお客さんも多いようで、カレーうどんは酒のアテになりそうな濃厚さに仕上げてあった。

    う「たけちゃんの言うとおり、面白いうどんですね」
    別「たけちゃんも味に安定を求めず常に上を目指して実験を繰り返していますから、寺田くんとは共感する部分が多いのかもしれませんね」
    | 兵庫でさぬきうどん | 06:20 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |









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