2006.10.23 Monday
小麦の味をかみしめる・小麦の実り(こむぎのみのり) 灘店

別「見出しを考えるの、面倒くさくなってきたんでしょ」
う「そんなことございません! じっくり練った結論です」
別「その割りには安直ですねぇ・・・・・・」
安直だろうと何だろうと、ここの麺(特にあったかいやつ)は店名どおりにちゃんと小麦の香りと味がするというのが一番の特徴なのだ。
ひねりにひねった小気味よい見出しを散々考えた末、誠意を込めてこの見出しに落ち着いたのである。
別「なんか嘘くさい・・・・・・」
う「うるさいっ」

ふわぁと漂ってくる、えも言われぬ小麦の香りに絶妙のゆで加減と食感の麺、つけダシの塩分と甘みのバランス。
それほど前面に出していないメニューなのにこの味はどうしたことだ。

ぶっかけや生醤油などの冷たい麺になると、ニュルッと粘りが出てグミっぽい噛み心地。えび天が2本も乗った『ぶっかけ天(900円)』のファンは多いし、もちろん冷たい麺もイケるのだが、個人的に『小麦の実り』の場合は温かい麺がすてきだと思う。2種類の味噌ダレでおでんを食べながらじっくり待っても、十分おつりが来るくらいの価値がある。
ここは甲南店が1号店なのだが、現在は灘店に大将が常駐しているそうな。灘店は周辺にラーメン屋とうどん屋がひしめく麺密集地帯。この店がある場所も少し前までラーメン屋だった。

う「私、実は数年前まで近所に住んでいました」
別「え? ここもですか」
う「うん、六甲の山手に」
別「浦谷さんて、兵庫県の海沿い一帯で小さく引っ越ししまくってるんですね」
う「そうそう、不必要にね、ってほっといてください!」