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毎日新聞女性記者58名
2009年6月発売!毎日新聞で連載されていた旅の記事に、浦谷がイラストをつけました♪
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イラスト:浦谷さおり
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関西極楽さぬきうどん

関西のおいしいさぬきうどん屋めぐり
孤高のセルフで絶品ひやかけ・いわしや
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    別府さんから送られてきたメールで、今回の待ち合わせ場所がJR大阪駅桜橋口にある高速バス乗り場になっていた。

    う「あのー、私はいったいどこへ連れて行かれるんでしょうか」
    別「もちろんうどん屋です。すごいセルフができたんですよ!」
    う「高速バスに乗って、セルフへ?」
    別「はい。ある意味便利な立地ですよね、大阪からバス1本で着くんですから」
    う「そう、ですね・・・・・・」
    ただ1軒のうどん屋へ行くために、高速バスに乗ったことはありますか。私は初めてです。
    別「まぁ、普通は車で行く場所です(笑)」


    いわしやの外観西宮北ICのすぐ近く。西宮市と言いながら感覚的には神戸市北区(要するに山の中)だ。
    テナントが4軒並んだ建物の一番左に『いわしや』があった。
    開店直後に一番乗りで店に入り、『ひやかけ(300円)』、『あつかけ(300円)』、『ぶっかけ(380円)』、それに鳥天(100円)を揚げてもらうことにする。

    う「こんな場所に個人セルフができたなんて、すごいことちゃいます?って、どうしたんですか別府さん。鼻の穴全開にして
    別「んふーっ、このダシの匂い、たまりません!」
    う「そう言われてみればどことなく香川っぽい匂いですねぇ。もしやいりこベース?」

    いわしやのひやかけ妙に興奮状態の別府さんを尻目に、いつもの調子で『あつかけ』のダシをすすったのだが、これがどっこいブッ飛んだ。

    う「ふわぁ、すごい! なんちゅう旨いダシですか!!」

    すっきりストレートにいりこの良い風味だけが喉を通過して、その潔さは感動モノ。こんなにおいしいいりこダシは今まで味わったことがないかもしれない。
    『ひやかけ』の冷たいダシはそこにじわーっとした甘みがプラスされて、もうとにかく顔がほころぶ。
    麺はガッシリ、みちっとした密度の濃い噛み心地で、これまた香川のセルフを彷彿とさせる。
    旨い。もう1回言っておこう。すんごく旨い!

    いわしやのぶっかけ別「困りました。こんなうどんが食べられてしまうんじゃ、高速バスを使ってわざわざ高松まで行く必要がなくなってしまいます」
    う「今日もわざわざ高速バスを使って来ましたけどね(笑)」

    大将が言うには、よくお客さんに「思いっきりのいいいりこダシ」と言われるが全くそんなつもりはなく、極力控えめに抑えめに風味を出しているのだそうだ。

    大将「ここは関西ですからね。香川そのもののいりこダシにすると受け入れてもらえないでしょう」
    う「えっ、いや、え〜と」
    別「確かに魚臭いエグみが取り除かれて澄んだ味になっていますが、決して控えめというわけでは・・・・・・」

    前略大将、歯向かうようですが、このダシのいりこ度の高さは関西では最高レベルかと思われます。私たちは喜んでいるのです。ついでに揚げたての鳥天も大きくてバカウマでした。

    別「近所の人たちは幸せですねぇ。本当にうらやましい」
    う「別府さん、京都から引っ越してきたらどうですか?」
    別「ふむ・・・・・・」
    う「本気で悩まんといてください」


    | 兵庫でさぬきうどん | 10:31 | comments(2) | trackbacks(4) | - | - |
    外見にひるむな!・二八うどんぴすぷ(R)
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      ぴすぷ外観う「・・・・・・なんすか、ここ」
      別「あはは、もちろんうどん屋です。このあいだ、たけちゃんに連れて来てもらったんですよ」
      う「ぴ、ぴすぷ? なんか店の奥で小さ〜い椅子に腰かけたゴツイ兄やんが、さっきからこっち睨んでるんですけど
      別「あ、あれ、大将ですね」
      う「うわ〜・・・・・・」

      ぴすぷ店内なんと言ったらいいのか、例えば神戸元町の古いオフィスビルの何階かにひっそり入っている古着屋みたいな、ちょっと怪しげで入りづらいんだけど気になる感じ。
      トタンやベニヤ板に手書きで書かれた看板、店内にはアンティークの小物と壁一面の古いレコード、小学校の机と椅子。
      元町の古着屋の場合はそこに70〜80年代ファッションを着こなしたスレンダーな店員さんがいるわけだが、この店は上下ジャージで頭に白タオルを巻いた喧嘩上等!的な迫力あるゴツイ兄やんがお待ちになっていらっしゃるのである。

      う「たけちゃんて本当に交友範囲が広いですねぇ」
      別「まぁまぁ、まずは入りましょうよ」
      ※イラスト:10円キャッシュバックの看板、店名(ちなみに登録商標済みです)


      引き戸を開けて店に入ると、大将が大きな体を俊敏に浮かせてペコリとお辞儀をした。
      大将「どうもいらっしゃいませー。あっ、やっぱり。釜たけさんと一緒に来られた方ですね! これはどうも、ほんまありがとうございますー」
      ※イラスト:寺田くん

      見た目とあまりにギャップのある礼儀正しさにズッコケそうになる気持ちを抑えながらも、ちょうど他にお客さんがいなかったので、ひとしきり話を聞いてからうどんを作ってもらうことにした。

      大将の寺田くんの自宅も兼ねているこの店の開店には、なんとも泣けるエピソードがある。少し前まで寝たきりのおばあちゃんがいて、介護のためなかなか働きに出られなかった寺田くん。でも働かねば食べていけぬ。
      「自宅で商売をやれば、2階で寝ているばぁちゃんの面倒もすぐに見に行ける」と考え、資金をかけずなるべく手作りで改装して、小学校で余っていた机と椅子を譲り受け、うどん屋を始めたという。

      う「なんとまぁ、ええ話やなぁ〜(涙)。寺田くん、ギャップありすぎやで」
      寺田くん「ほんまにねぇ、こう見えてええ人でしょ〜」
      う「自分で言うな!(笑)」
      ま、今は朝まで飲み歩いていて店を開けられない日もたまにあるということだから、見た目どおりというか、ええ話も帳消しである。


      ぴすぷの釜あげ釜あげ(650円)とカレーうどん(750円)を注文したら、寺田くんは厨房奥の打ち台へと向かっていった。
      オープン当初は「うどんのおいしさなんてよくわからなかった」というが、もともとこの商売が向いていたのだろう、どんどん改良を重ねて現在は注文が通ってから生地をのばして切るほどのこだわりようだ。

      別「研究熱心で、かなり面白いうどんを出す、とたけちゃんのお墨付きですよ」


      ぴすぷのカレーうどん約20分後に出来上がってきた2品は、確かに両方とも風変わりであった。
      香りからして個性的な釜あげのダシはプレーン(そのまま)と卵入りの2種類。麺には全粒粉を混ぜ込んでいるらしく、少し茶色くて細く、きっちり角が立っている。
      カレーうどんはあげとチーズ入りで、さらに卵黄と生クリームがトッピングされている。


      う「うひゃ〜、これはまた、どんな味か興味をそそられる見た目ですねぇ」
      別「そうでしょう。実は私は、こういうチャレンジ精神にあふれるうどんが大好きなんです」
      寺田くん「このあいだ来てもらったときから、またちょっといろいろ変えたんです。試してみてください」

      まずは釜あげのダシ(プレーン)をすすってみた。ふむ、前半に不思議な味が広がる・・・・・・。なんの味だろう? と思いながら、薬味のネギ、しょうが、大根おろし、ゴマを入れてみた。

      う「あれ? なんで??? うどんのつけダシの味になった!」
      寺田くん「そんなに変わった味でしたか? おかしいな、特に変わったことはしてないんだけど」
      う「なにでダシ取ってるの?」
      寺田くん「え〜と、昆布、干しえび、にぼし、しいたけ、削り節、めじか、さば、むろあじ、カツオ、うるめ、まぐろ・・・・・・」
      う「複雑すぎるわ!」

      しかし、特筆すべきは薬味を入れた後の劇的な味の変化である。にゅるにゅるぐにゅぐにゅした、細いのにしっかり噛みごたえのある麺とあわせると、さらにクセになりそうな風味がでる。
      寺田くんが酒好きなこともあって、店にはすごい種類の焼酎。飲みに来るお客さんも多いようで、カレーうどんは酒のアテになりそうな濃厚さに仕上げてあった。

      う「たけちゃんの言うとおり、面白いうどんですね」
      別「たけちゃんも味に安定を求めず常に上を目指して実験を繰り返していますから、寺田くんとは共感する部分が多いのかもしれませんね」
      | 兵庫でさぬきうどん | 06:20 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |
      おいしいうどんってなんだ
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        数時間、兵庫のカリスマと共に行動していて気づいたのだが、別府さんよりカリスマの方が味に関してはずっとうるさいようだ。
        別府さんは非常に好意的に「おいしい」という枠を持っている許容範囲の広いタイプで、カリスマはグルメライターのごとく、味に対して細かな分析をするタイプである。

        う「じょーさん、おいしいうどんって何ですかね」
        じょー「麺の味がしっかりしていて食感がよくて、麺とダシのバランスが取れているもの。かな」
        う「麺の味って、小麦粉の味? 水の味?」
        じょー「いや、麺の味」

        う「麺の味ぃ? わからーん」
        じょー「味のないうどんとか、食べたことない?」
        う「味のないうどん・・・・・・?」
        じょー「浦谷さん、おいしいうどんしか食べてないでしょう」
        う「うっ、そうかも。香川でも関西でも、詳しい人においしい店だけ連れていってもらってますもん」
        じょー「まずいうどん食べないと、何がおいしいかわかりにくいよね」
        う「そっか、しょぼ〜ん」
        というわけで、じょーさんが「関西で最も味のないさぬきうどんを出す」と評価した店をこっそり教えてもらった。
        | 兵庫でさぬきうどん | 17:05 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
        辺境ツアーのその後
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          じょー「そしたらこの辺で」
          ひろ「おっ、いきますか。播州ラーメンの本場やしね」
          う「やっぱりはさんじゃうのね・・・・・・」
          名古屋「うどんだけじゃ調子出ないわー。まだ腹8分目だし」

          さぬきうどんの本としてはどうでもいいことだが、辺境ツアーで一番ショッキングだったのが実はこの「播州ラーメン」である。
          私は兵庫県姫路市出身で、姫路は間違いなく播州圏内だというのに「播州ラーメン」なんてものの存在を知らなかったのだ。

          すき焼きの汁のような砂糖の甘みたっぷりのスープに、ゆでにゆでたゆる〜い麺という非常にまったりした組み合わせの食べ物。
          口をつけた瞬間、イメージしていなかった味にびっくりしてどんぶりに口の中のものを戻しそうになった。

          う「こんなラーメン食べたことないですよ! 姫路にはないはず!!」
          じょー「播州といっても姫路は入ってないのかも。西脇とかかな」
          ひろ「ほんまこの辺りだけのラーメンって感じやな。昔女工さんが多かった地域で、女の人がおやつに食べて喜ぶように甘めの味付けで量が少なめになってるらしいで」
          名古屋「おぉ、やっと腹が満足してきたー

          出発時にじょーさんが宣言したとおり、この後もう1軒うどん屋へ行き、締めに焼きそばを食べに行って辺境ツアーは終了した。

          疲れた・・・・・・(胃が)。
          | 兵庫でさぬきうどん | 15:19 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
          わけい2
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            別「ほんと、これはイケますね〜。さすが和食の修行をした人だけありますね」
            う「ああ、そうだったんですか。この見た目の美しさと包丁技はさすが! ちょっと特別感を感じるおうどんでございます
            別「麺もダシもメニューも、
            これはもうたけちゃんのうどんとは全く別物になっていると言ってもいいかもしれない

            う「なにやら遠まわしに言いましたね。たけちゃんのところは豪快系ですやん、素人目に見たら全然違いますよ」
            別「実はそれがたけちゃんのすごいところなんですよね。修行に来た人に自分の技術を全部教えて、独立したら好きにアレンジしていいよ的な寛容な師匠なんです」


            たけちゃんの店にはないメニューのひとつ、いとこうどんについて大将に聞いてみた。

            大将「いとこに手伝ってもらってるんで。そういう名前のメニューを作ろうかなと思って」
            う「わはは、そんな理由なんですか。で、具は何ですか?」
            大将「おぼろ昆布とワカメです。なんとなくいとこっぽくて安めな感じがいいでしょう(笑)」

            笑ったときにちらりと見える八重歯がかわいい大将は、その外見と裏腹にハードボイルド職人タイプで、機械を使わずひとりで麺を打っているせいもあって毎朝5時から夜11時まで働きどおしらしい。

            わけいの看板もともと滝野が地元で、以前は消防士をしていたそうだが、
            そのころ106kgだった体重がうどん屋を開店して数ヶ月で72kgまで落ちた。マイナス34kgである。

            業務内容にトレーニングの項目が入っていそうな消防士よりうどん屋の方がずっと運動量が多いということか。このままいくと来年くらいには骨みたいになってしまうではないか。

            味やメニューはアレンジしていい方針のたけちゃんを師匠と仰いだ大将も、たけちゃん直伝の「うどん屋ダイエット」はそのまま受け継いだようだ(笑)
            ※イラスト:わけいの大将
            | 兵庫でさぬきうどん | 11:33 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
            辺境ツアー3軒目・わけい
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              香川でセルフ系のうどん屋めぐりをしているみたいな面白さに大喜びの私は、次も思いっきり期待しながら聞いてみた。

              う「じょーさん、次はどんな店ですか?」
              じょー「あ、次はね、普通の店」
              う「ええ〜、普通の店〜?(責め口調) ってことは一般店ですか」
              じょー「峠茶屋もがいなも一般店だけど

              う「んがっ!! ほんまや、よく考えたら2軒とも普通に席に座って注文して、待ってたら完成品を持ってきてもらえるんやから一般店やん! 値段的にも店構え的にも製麺所タイプに近いから勘違いしてた・・・・・・」


              JR加古川線滝野駅近く、「わけい」と大きな看板のあがった店の前に到着。駐車場は広く整備され、店もとってもきれいだ。2005年11月のオープンなのでまだ新しい。

              う「こりゃもう、どこからどう見ても立派な一般店ですなぁ」

              メニューを見ると確かにぶっかけなどのさぬきうどん系メニューが多いが、彩り鮮やかな創作うどんもあり、そっちの方が目をひく。
              う〜ん、重ね重ね言うがどこからどう見ても立派な一般店ではないか。
              なんで辺境ツアー3軒目がここなんだろう? 刺激が足りんぞ。 

              う「ん? ちく玉ぶっかけ?
              別「ここね、釜たけうどんのたけちゃんの所で修行していた人の店なんですよ」
              う「ありゃま、たけちゃんのお弟子さんが滝野にまで! たけちゃんもやるなぁ(笑)」
              別「最近、北海道にもたけちゃんのお弟子さんの店ができたしね」
              う「やっぱりあるんですかね」
              別「あるみたいですよ〜、ちく玉天ぶっかけ」
              う「なんか冬場は麺が凍って出てきそうですけど。さすが普及委員会、全国制覇を狙ってますな」
              別「いや、世界制覇でしょう」

              美曽乃の大将のうどんも大好評だったみたいだし、手っ取り早いところで台湾あたりが狙い目か。ロシアとかだとイメージ的にぶっかけが似合わん。それこそ麺が凍る。

              う「その気のある方、たけちゃんとこに修行に行きませんか?」
              たけ「勝手に誘わんといてー」



              ま、それはそれとして、なんとなくちく玉ぶっかけははずして明石天かき揚げぶっかけうどん(600円)を頼む。

              別「なんでちく玉はずすんですか」
              う「だって他のメニューの方が豪華に見えるんやもん」

              明石天と呼ばれる平天と細〜く切ったサツマイモの、でっかくて美しいかき揚げがどかん! と乗っている姿は非常に魅惑的だ。
              明石天かき揚げぶっかけうどん

              じょー「ピリ辛ぶっかけうどん、ください」
              別「じょーさんが創作系にいきますか!」
              じょー「これおいしいんだよね。イチオシ

              ピリ辛ぶっかけは千切りのたっぷり野菜と豚肉にチリソース系オレンジ色のソースがかかっていて、見た目が鮮やかでボリュームがある。

              峠茶屋やがいな製麺所とは全く方向性が違う店だが、麺とダシの味にうるさい兵庫のカリスマがすんなり褒めるのだ。こりゃ本物にちがいない。


              う「グニュニュルパリカリッ・・・・・・う、う、うまー!!!」
              グニュニュルはうどんでパリカリッはかき揚げの擬音である。
              別「説明しなくていいです」

              口の中に麺が自分から入ってくる。噛むとほどよい弾力が歯を押し返してくる。そしてやっぱり特筆すべきは野菜の切り方! 繊維をうまく残してあるから食感が抜群で、まるで和食の料理屋で食べているみたいだ。

              | 兵庫でさぬきうどん | 18:13 | comments(0) | trackbacks(1) | - | - |
              がいな製麺所2
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                お兄ちゃんが汗水たらして麺をゆでている厨房兼製麺所は客席の隣にあって、入り口が全面ガラス戸なので外から丸見えだった。

                じょー「別府さん、あの麺切機、見覚えあるでしょ?
                別「あ、池上ゆずりですね! 粉は・・・・・・ほぉほぉ、これも池上とおんなじだ」
                部屋の一番奥に25kg入り小麦粉の袋が積まれているのを見ての発言である。パッケージを横からチラッと見ただけで銘柄がわかるっていうのもどうなんだろうか。

                じょー「せいろにも池上と」
                別「あ、ほんとだ。池上って書いてありますね。せいろまでもらったのかな? 徹底してるなぁ」

                こんなクソ忙しいときに厨房をのぞき見して細かいチェックをしている5人組はさぞかし迷惑だっただろうに、お兄ちゃんは体育会系のさわやか&元気すぎる声で話しかけてくれた。
                ※イラスト:張り付いて厨房を覗く5人(名古屋さんはタバコをすっている)


                お兄「あーっ、どうも! また来てくださったんですね、ありがとうございますーぅ!!」
                じょー「こんにちは」
                お兄「すーいません、なんかバタバタしちゃって! ゆっくり食べていってくださいね!! ほんとありがとうございますーぅ!!!」
                じょー「うん」

                兵庫のカリスマはとってもクールなのでテンションの高いお兄ちゃんとの掛け合いは不思議なくらいかみ合っていないが、このお兄ちゃん、一生懸命がんばっているということだけはビシビシ伝わってくる好青年である。



                ちく天うどん
                じっくり待ってから食べたちく天うどん(250円)は、しっちゃかめっちゃかに忙しそうなだけあって少しゆで足らない感じだったが、まぁこれは慣れてくるにしたがって解消されると思われる。今頃すでに解消されているかもしれない。お兄ちゃんのキャラクターそのもののガシッと勢いがある麺は食べ応え抜群。晴れた日に店の外にどんぶりを持って出て、空を眺めながらズルズルいきたい。



                このロケーションでお天道様の下、うどん食べながら田んぼにいるすずめにエサやって帰りに目の前の日吉神社にお参りしたら、なにやらもうひどくのんびりした休日になること請け合いだ。
                | 兵庫でさぬきうどん | 13:38 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
                辺境ツアー2軒目・がいな製麺所1
                0
                  峠茶屋おばあちゃんズのオーラの影響か、ほんわかしたよい空気の中、車は加西市へ向かう。
                  辺境ツアー2軒目は、ルミコばあちゃんで有名な高松の「池上(いけがみ)」で修行したお兄ちゃんが加西の実家に戻って1ヶ月前(2006年2月)にオープンしたという店だ。

                  う「ここもまたド田舎ですねぇ〜」
                  別「周りは田んぼや空き地ばっかりですね。あそこの神社の鳥居横に見えているプレハブが店ですよ」
                  ※イラスト:がいなのロケーション
                  がいな製麺所の外観

                  う「これまた池上テイストなロケーション! しかもトタン屋根的なデコボコの壁に店名なぐり書きしてありますよ」
                  別「なぐり書きしたつもりないのかもしれませんけどね(笑) うどんも池上のおばあちゃんのDNAを受け継いでいるともっぱらの評判です」


                  池上で修行&加西の田舎にオープンというキャッチーさで、さぬきうどんマニアの間では開店1ヶ月にして超注目店になっていた。
                  「がいなもう行ったんかいな?」
                  「あーちょうど3日前に行ったとこやがいな!」

                  が挨拶代わりみたいなもんである。

                  いざ店の近くまで行ってみると、駐車場はあふれ、停められない車が順番待ちをしている状況だった。やっと駐車場に入っても、店に入れず車の中で待っている人が何人もいる。
                  なんでこんな場所にあるうどん屋がこんなに混んでいるのだ。世の中にはうどん好きがいっぱいいて、現代の情報網は発達しておるのだなぁ・・・・・・。妙なことに感心しつつ、なんとか店に入る。

                  店の中もてんやわんや、しっちゃかめっちゃかだった。まだ商売に慣れていないところに、これだけ客が押しかけたら当然だ。
                  がいな製麺所のイラスト
                  う「日曜日の昼どきですしね」
                  別「12時半。思いっきり昼どきですね」
                  う「こんな時間に来るほうが悪いですねぇ。しかもアポ取ってないのにお兄ちゃんに話聞こうとか写真撮ろうとか思ってたりするし」
                  じょー「出直す?」
                  う「ええ!? せっかくここまで来たんだから当然強行突破でしょう」
                  ひろ「どっちやねんな」




                  | 兵庫でさぬきうどん | 10:37 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
                  峠茶屋〜ふれあい源流うどん〜3
                  0
                    かき餅を焼いていたストーブ
                    じょーさんが店の引き戸を開けると、ぽんぽこりんはいなくてちょっとタヌキ似のおばあちゃん1がストーブでかき餅を焼いていた。なぜおばあちゃん1なのかというと、奥の厨房に無理やりカテゴリ化するとキツネ似のおばあちゃん2もいたからである。

                    ※イラスト:かき餅を焼くおばあちゃん。箸でゆっくりゆっくり返していくのでとっても時間がかかる。



                    おばあちゃん1「ああ、あんたらえらい早いなぁ。お客さんかいな?」
                    はい、客です。ということは店なんですね、よかったよかった。
                    おばあちゃん2「まだ準備できとらんでー。さっき湯が沸いたばっかりやから、ちょっと待ってな」
                    はい、なんぼでも待ちます。朝イチで腹ぺこです。
                    おばあちゃん1「まぁその辺に座り。これでも食べとり」
                    お茶とかき餅が出てきた。ほんのり甘くて素朴で、小さい頃に食べた味と一緒だ。なつかしー。
                    おばあちゃん1「正月にいっぱい作ったんや。この時期だけやで、かき餅出すんは」

                    大人5人でおとなしく座ってかき餅をポリポリ食べていたら、そのうちうどんが出てきた。注文した5人分のうどんと、半玉分くらいの麺が入ったもう1杯のどんぶり。
                    う「これなんですか?」
                    おばあちゃん2「ゆでたらちょっと余ったんや。食べ」

                    峠茶屋の釜あげうどん
                    ねじれ気味の黄色がかった麺。私の釜あげには、きしめんの5倍くらいの太さの麺が1本混入していた。手打ちで手切りでござる! といった感じだ。

                    無言で一気にすすりあげる。ふむ〜、もうなんといっていいか、めちゃくちゃおばあちゃんのうどんだ!

                    うどんは打つ人の手でずいぶん変わるが、「おばあちゃんのうどん」というのは特別である。打ち方がうまいとか、配合がいいとか粉がいいとか、そういうことと無関係に「おばあちゃんのうどん」はおばあちゃんの味がするのだ。年をとっておばあちゃんになると手から何か特殊な調味料が出るとしか思えない。

                    おばあちゃん2「うちは昔なぁ、旅館やっとったんや。もう閉めて長いこと放ってたんやけどな。そしたら防犯の人が、この建物がもったいないからうどん屋やらへんかーゆうて」
                    「防犯の人が、うどん屋をやれと??」
                    おばあちゃん2「そうや。店が営業してた方が防犯につながるんやて。ほんでその人がうどんの先生やったから、打ち方習ったんや」
                    う「防犯の人がうどんの先生! そうですか、そりゃまた・・・。え、それでこちらのおばあちゃんは?」
                    おばあちゃん2「うどん屋始めよかいなー思って、ひとりやったらあれやさかい連れを誘ってな。私ら二人ともここで生まれてここで育ったんや」

                    ちなみにここの「湯だめ」はお湯につかっていない。1回ゆでたうどんをお湯で洗ったもの、なのだそうだ。お湯で洗うのはたいそう熱くて大変なはずだが、ここで生まれてここで育ったのだから、ここの湯だめはこれでよいのである。
                    ほんでもって、壁に貼られたお品書きには「湯ざめ」と書いてある。さめたらあかんがな! 風邪ひくがな! とかツッコミながら

                    「湯ざめうどんひとつ〜」

                    と注文しても、残念ながらちゃんと「湯だめ」が出てくるのでこれはこれでよいのである。

                    インターネットで情報が流れて突然お客さんがどっさり押しかけたりすることもあるらしい。あんまりいっぱい行っておばあちゃんが倒れると困るので、空いてそうなときを狙って行ってください。土日祝しか営業してないけど。
                    | 兵庫でさぬきうどん | 14:00 | comments(9) | trackbacks(1) | - | - |
                    峠茶屋〜ふれあい源流うどん〜2
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                      じょー「今日は浦谷さんもいることだし、控えめにいこうかと思ってます。一応今回はうどんがメインなんで、うどん屋3,4軒の間にラーメンをはさんで、最後にやきそばって感じかな。もし行けそうならあと1軒くらい。無理のない程度で

                      いやいや、明らかに無理である。なぜラーメンをはさむ。

                      これまで別府さんと二人だったので気づかなかった。別府さんてばよく食べるなぁと毎回感心していたのだが、本当は私の食べられる量にあわせて手加減してくれていたらしい。この軒数をまわるのがマニアたちの食べ歩きツアーの常識だったとは・・・・・・
                      踏み入れてはいけない領域に入ってしまったのかもしれない(後悔)


                      気を取り直して1軒目へ。
                      ふと我にかえって見渡すと車はすでに猪名川町に入り、すっぽりと山に囲まれていた。小さな川の流れに沿った県道を走っているが、人も見かけず非常にのどかである。民家もぽつぽつしか見当たらない。

                      う「まだ山を登っていくんですか、何もなくなっちゃいますよ。店らしい店もないし」
                      じょー「もうちょっとかな。けっこう不安になるでしょ、ここ」
                      「オオサンショウウオ生息地」と手書きされた看板を横目に見ながら、さらに上流へ。川がめちゃくちゃ澄んできた。あちこちに山桜が咲いて、日本昔ばなしの風景そのものだ。

                      う「すでにタヌキが営業しててもおかしくないエリアに入っちゃってますよ・・・・・・」


                      ぽんぽこりんのぽんぽんぽん、と葉っぱを頭の上にのせたタヌキがうどんを湯がきながら歌い踊っているさまをイメージしてニンマリしていたら、車のスピードが急に落ちた。
                      う「おや、子ダヌキでも飛び出してきたのかい? ひいちゃダメだぽん〜」
                      じょー「(無視)ああ、ここだ。 着いたよ」
                      う「うわぉ、す、すばらしいぽん!!!」

                      峠茶屋の外観  峠茶屋の向かいの看板

                      辺境ツアー1軒目になんとふさわしいこのロケーション、この外観! 教えてもらわなければ絶対に営業しているとは思えん。というより、じょーさんは何をしにこんなところを通ったのか? というより客は来るのか? オオサンショウウオが客か?
                      ぽんぽこりんのぽんぽんぽんのタヌキはざるでうどんの湯切りをしながら3回転半ジャンプで大サービス中だ。
                      | 兵庫でさぬきうどん | 16:18 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |